【ネタバレあり】『ジュラシックワールド/新たなる支配者』のあらすじがひどいので、辛口レビューしてみた

『ジュラシックワールド/新たなる支配者』が世界で公開中です。日本では7月29日公開ですが、それに先駆けて海外の映画館で見てきました!

恐竜のCGのすごさに度肝を抜かれた1993年の『ジュラシックパーク』から実に29年。約30年間、合計6部作を楽しませてもらいました。

「新作がとうとう最後の作品かー。予告では過去のキャストも出るというし、これは見なくちゃ!」と喜んで映画を見に行きましたが…。

色々とツッコミどころ満載のストーリー展開でした。

これから見るのを楽しみにしている皆さんには申し訳ないですが、ちょっと辛口のレビューを書かせていただきます!

※後半ネタバレがありますので、ご注意ください

予告編はこちら

ファンへのサービスが過剰なストーリー展開

スティーブン・スピルバーグが監督し、ハラハラ・ドキドキのエンターテイメントとして仕上がっていた『ジュラシック・パーク』。渋めのキャストと熱演する子どもたち、それに何と言っても恐竜たちのリアルさが素晴らしく(多少、ティラノサウルスが大きすぎるなど不満の声もありましたが)、恐竜好きにはたまらない映画でした。

今回の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に関しては、シリーズ最終作とあって旧作のファンが喜ぶような工夫がたくさんされています。

もはやレジェンドとなった『ジュラシックパーク』のサム・ニールローラ・ダーンジェフ・ゴールドブラムの再登場は嬉しい限りです。『ジュラシックワールド』のクリス・プラットブライス・ダラス・ハワードとどう絡むのかも楽しみでした。

旧主人公のアラン・グラント博士やエリー・サトラー博士が発掘現場で再会するまでは良かったのですが、エリーの懐かしい「シャツ前結び」ファッションを見たあたりから、不穏な気持ちが湧いてきました…。

もしかして、過去作の物や人を出して、ストーリーをなぞってれば、ファンが「ああ、コレコレ!」って喜ぶと思ってる?

そしてその不安は大当たりしてしまうのです…。

【ここからネタバレあり】旧作へのオマージュか、人気に乗っかった手抜き作品か

過去作のファンにとっては、新作中で懐かしい小道具を見つけたり、「そうそう、この人ってこんな感じなのよ!」というエピソードを見つけるのも楽しみのひとつ

でもそれは、あくまでさり気なく仕込んであるか、逆にがっつりストーリーの伏線として使用されていればの話です。

なのに、『ジュラシックワールド/新たなる支配者』では、最初から最後まで「過去作で見たシーン」がてんこ盛り!おかげでストーリーまで読めてしまいました。

たとえば、1作目の悪者キャラが持っていた缶を、今回の悪者キャラが持っており、最後の避難時にも後生大事に持っていくシーン。

これだけで、「この人、1作目に出てきたエリマキトカゲみたいな恐竜にやられるんだろうな」と予測がついてしまいます。

イアン・マルコム博士が非常時にトーチを持てば、これで自分をオトリにして皆を助けるんだよね…と分かります。

旧作へのオマージュは良いですが、あからさまにやり過ぎると興ざめしてしまうんですよ…。

ストーリーもリアリティが弱く、ツッコミどころ満載

序盤、クリス・プラット演じるオーウェンが、馬に乗って恐竜を捕獲するシーンがあります。プラットお得意のアクションシーンですね。

でも、なかなかの大きさのある恐竜を投げ縄でキャッチですか?牛じゃあるまいし…。

そしてお得意の「手かざしポーズ」。以前、ヴェロキラプトルのブルー達を調教する際に使ったポーズです。

あれが、初対面で捕まえた恐竜にも効くという不思議…。君はサイキックか!とツッコミたくなりました。

さらに、ディーケン・ラックマン演じるソヨナ・サントスが、レーザーポインター(?)の光をターゲットにあて、恐竜たちに攻撃させているシーンも無理があります。

だって、一度光を当てたら、その後延々と恐竜たちがその人を追いかけるんですよ?もう光は当たっていないのに、どうやって相手を見分け、離れた距離からも接近していくのでしょうか。

もはやマーベルのスーパーパワーの世界です。

SFながらも、「絶滅した恐竜のDNAを採取してクローンを作って復活させる」という科学に乗っとった理由付けで存在してきたジュラシックシリーズに、「理屈に合わないが都合が良い」スーパーパワーが入り込むのは違和感ありありです!

「主要キャラが恐竜にやられそうになった時、他の大きな恐竜が出てきて争いになり、そのスキに逃げられる」のも、ワンパターン過ぎます。

もう、鑑賞中何度もツッコミの声をあげたくなって困りました。

ただ、恐竜界で勝つのはやっぱりティラノサウルス・レックス!というお決まりの展開に関しては、良いマンネリというか、お約束と安心して見られました。

一体何度、「メインキャラの集合写真」を見ただろうか

何より気になったのは、全メインキャラが皆で逃げるところで、全員が寄り集まって顔を同じ方向に向けるシーン。

全員の顔がしっかり見えるように集まり、同方向を向く…、つまり「集合写真」です!

パニックになって逃げる場面で、どうしたってそんな状態になるのは不自然なのですが、そんな場面が何度もありました(フランチャイズのための宣伝用写真かと思いました…)。

作り手から「ほら、キャラが集合してるシーンだよ!嬉しいでしょ!」と押し付けられている感じがして、ちょっと嫌でした。

それでも見ずにはいられない!今作の見どころとは

散々こき下ろしてきましたが、そうは言っても大好きなジュラシックシリーズ、楽しめるポイントもたくさんありました。

DVDやTVではもう見ないか?と言われれば、…いや、見るよ!と言ってしまいますw

何と言っても、ヴェロキラプトルのブルーが子供と登場したのは嬉しかったです(あんな寒い環境で生息できるの?と思いましたが)。

子供、恐竜なのに可愛いんですよねえ。

最後、子供を取り返してくれたオーウェンに、改めて信頼と感謝の眼差しを向けるブルー。人間と恐竜の共存への希望が詰まったシーンだと思いました。

(ええ、このくらいのファンタジーは受け入れますよ!フィクションですから!)

それに何より、やっぱり旧作の博士たち3人の元気な姿を見られたのも嬉しい!

サム・ニールが年相応のくたびれた演技を見せているのも、ローラ・ダーンが年をとっても強い女性なところも、妙なリアリティが感じられて良かったです(女性は年を取るほど、強くなったりするのだ!)。

この二人の、ずっと微妙だった恋愛関係はついに実を結びます。紆余曲折の後に収まるところに収まったのも、大人の二人の間では自然に感じられました。

そしてやはり、CGながらリアルな恐竜たちが何よりの見どころでしょう。

シリーズ中は毎回、T-レックスに加え、モササウルスやスピノサウルス、果ては『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では遺伝子操作された架空のキメラ恐竜、インドラプトルまで登場しています。

今回は、巨大なことで有名なギガノトサウルスが登場します!

https://twitter.com/SwrveYT/status/1549418248386625539

やっぱり恐竜好きなら、見ないわけにはいかないですね!

ツッコミポイントを探しながら見るのも一興かも知れません(?)。

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