【ネタバレあり】『ちはやふる』最終回で、太一と新、千早がまさかの結末…!?

『ちはやふる』ついに完結!

2022年8月1日発売の『BE・LOVE』で、ついに連載最終回を迎えた『ちはやふる』。百人一首のかるた競技というニッチなジャンルに情熱を注ぐ若者3人の青春を描いた、末次由紀さんの大人気作です。

連載は15年の長きに渡り、単行本は現在49巻まで発売されています。

最終巻50巻は12月13日発売

キリが良く50巻になるという最終巻の発売まではまだ間があります。

とにかく、結末を知りたいという単行本派の方や、TVアニメや実写映画で最後が気になって…という方のために、最終回の内容と感想をご紹介します!

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【ネタバレ注意】みんな泣きすぎ!でもつられて号泣なクライマックス

最終回は、千早(ちはや)と新(あらた)がかるた競技の決勝をそれぞれに制し、新クイーン&新名人になるところからスタートします。

感無量の2人…と言いたいところですが、感動的なスピーチをするのは新だけで、力尽きた千早は得意の(?)即寝でぐっすりです。

ここまで両方とも2勝2敗で5試合までもつれ込み(先に3勝した方が優勝)、最後は「運命戦」というギリギリの状態での結果という、マンガらしいハラハラドキドキの展開だっただけに、2人の夢が叶う瞬間は嬉しかったですね。

元々「全員泣き上戸か!」と突っ込みたくなる、すぐ泣くキャラが多いので、当然みんな号泣…。ついつられて泣いちゃいます(^_^;)。

試合後、元名人の周防さんが、ずっと実家に帰らなかった心情をついに告白します。遺伝性の目の病気になったため、大好きなおばさんに罪悪感を抱かせないために避けていたのだとか…。謎の多いキャラだっただけに、モヤッとした部分がスッキリしました。

ずっと孤独だった元クイーンの詩暢(しのぶ)ちゃんも、千早との試合で友達とかるたをする楽しみに気づいたり、厳しいけれど実は優しかったおばあさんに泣いて気持ちをぶちまけたりと、普通の高校生っぽくなってひと安心です。

詩暢ちゃんは友達もおらず、バイトもすぐクビになってしまう不器用さで、ライバル役ながら思わず将来を心配してしまうキャラでした(少女マンガのライバルって、キレイでお金持ちで何でもできるお蝶夫人みたいな人じゃないのか〜!?)。

しかし、サポートしてくれる人たちと作ったYoutubeはその後も好調、子どもたちにかるたを教えるなどの活動もするなど、どうやら当面は安心のようです。よ、良かったね詩暢ちゃん…!

最後に千早が選んだのは新?太一?

この3人の三角関係にもヤキモキしましたよね。

最終回になるまでに、男子2人は千早に告白しているんですが、太一の方は「ごめん」と振られています。

千早は事あるごとに新を意識して騒いでいたので、これは新で決まりかな、という雰囲気でした。

しかし、好きな彼女のためにそれほど好きでもないかるた競技を続け、支え続けた努力の人・太一がこんなに報われなくて良いのか!?脳天気な主人公とかるたの天才のライバルは、かるたで夢を叶えてハッピーになり、傷ついて一瞬ダークサイド(周防さん的な)に落ちるとこまでいった太一がこのまま!?ストーリー的に長いこと太一の苦悩を描かれていたこともあり、つい「太一を幸せにしてあげて〜」と思っていました。

「途中から太一推しが強すぎた」と批判する人も多く、その通りなのですが、個人的には、かるたバカの千早と新だけではストーリーがシンプルになり過ぎたのではないかと思います。ただ振られて終わるだけの「噛ませ役」ではなく、その後の七転八倒する様子を描いてくれたことは、ストーリーに深みとハラハラ感を与えていました。

た、太一だったー!

で、最終回ですが…。

卒業式の後、部室に戻った千早は、一人でいる太一を見つけます。卒業後の進路などを話したところで、突然千早が「好きだよ」と太一に告白します。

ええええええーーーーΣ(゚Д゚)!!???

そうなんかい!?新じゃないの?あの「ごめん」は何だったんだよ…!

と、太一に肩入れしている自分でも思いました(^_^;)。

でも、クイーン戦の際に伏線はありましたね。千早にとって、今まで自分の原点(=一番楽しくかるたを取れた場所)は、「小学生時代の新の部屋」だったのに、最終試合中にそれが「瑞沢高校の部室」に変わります。

そこに一緒にいたのは、新じゃなく太一だったわけで…。千早が小学生時代の新への「初恋的な気持ち」から、今の、高校生の自分にとって大事な人を思う気持ちに成長した瞬間だったのではないかと思います。卒業式じゃなく、もっと前に気づいとけよ〜と思いますが、そこが単細胞な千早らしいところなのでしょう。

ネットでも賛否両論でした↓

https://twitter.com/snb_gf/status/1554003468532482049

実はダークでドライな新

卒業後、京大へ進学した太一と千早は遠距離になり、次に会ったのがかるたの全国大会。もちろん新もいるので、2人がつきあうことになったと報告します(この辺は非常にサクッと描かれていました…)。

せっかく自分は東京に進学したのに…!とショックを受けつつも、あっさり「自分は18歳の今じゃなくて、28歳の時に(千早の)隣にいられるのを目指すからいいや」と受け止めます。

さりげなく略奪宣言してますよね(^_^;)。

なおかつ、遠距離恋愛の辛さをこれから思い知れ!と太一をイジることさえしてのけます。

前から思っていたけれど、新って、実は結構ダークサイド側の人ですよね…!お祖父さん譲りのイヤ〜なかるたをする試合運びといい、時折浮かべる天才ならではの怖い表情といい、なんとなく「ただの純朴なメガネ男子」ではない印象です。

高校にかるた部を作ったのも、「チームでプレーすることが自分には必要」みたいなことを言ってましたが、裏を返せば自分の成長のために他の人を巻き込んでいるわけで…。

将来、「献身的な奥さんをもらいながら、かるたのためなら家庭を顧みない男」になる気がして仕方がありません(想像過多w)。

最後のシーンは3人並んでかるた

ストーリー的には主人公が目標だったクイーンになり、三角関係も解決し、と大団円の結末を迎えました。

最後のシーンは、千早と新と太一が横並びになってかるたを始めるところ。

「また3人で並んでかるたしたい」という子どもの頃の夢が叶った場面ですね。

今までのライバルや仲間たち、師匠に囲まれているのが、千早たちの通ってきた道や培った宝物を感じさせてくれます。

かるたの試合に熱狂し、時々挟まれるギャグに爆笑し、片思いにキュンキュンさせてくれた『ちはやふる』。

また、最初から読みたい気分になってきました…!