パスワード不要のiPhone Xが気になるけど…
2017年11月3日、iPhoneの最上級モデルとして満を持して発売されたiPhone X(テン)。ホームボタンがなく、スワイプでサッとホーム画面に戻れるというスッキリしたデザインがモダンです。
iPhoneは過去に耐久性が問題視されたこともありましたが、Xはこれまでで最も強度が高いガラスを使用しています。
さらに防水性、防沫性(しぶきがかかる時のこと)、防塵性はiPhone7以降共通です。
これは、チリやホコリ等は最大限に防ぐことができ、防水に関しては
「30分以内、水深1m以内なら水没しても大丈夫」
というレベルとの事。
これなら、ありがちな洗面台周辺のアクシデントや、大雨で荷物が水浸しという時でも大丈夫そうですね!
(トイレにボチャンも防水の観点的には大丈夫ですが、衛生的には辛いですよね^^;。お互い気をつけましょう)
ワイヤレス充電できるのも素晴らしい(別売りですが…)!これまで2本も充電ケーブルを断線させてしまった私には、ちょっとうらやましい機能です。
値段もすごい!
価格の高さでもびっくりしましたよね。代々値段が上がっていくiPhone、遂に10万超えです。安いMacBookAirならお釣りが出ます…。
恥ずかしながら、私のiPhoneは未だに5c。ギリギリiOSのアップデートがあるので使っていますが、最近はバッテリーの消耗が早くなってきて、ちょっと買い替えたいかな…という気持ちもあります。
(私はあまり外でデータや通話を使わないため、電話会社のプランやローン無しで現物買いするタイプです)
しかし、Appleのサイトで見たところ、5cの下取り価格の目安は3,300円とか…。さすがにちょっと、iPhone Xの価格に対して雀の涙すぎますね(泣)。
型落ちして買えるようになるまで、何年かかるのでしょう…(遠い目)。
髪型やメイク、髭の影響は?
何はともあれ、初めて導入された顔認証システムはやっぱり気になります。
機械オンチの私でも「指紋」や「眼球(虹彩)」で認証すると言われれば、何となく納得できます。
しかし、顔ってどうなんでしょうか。表情や角度などで結構印象が変わりますよね?特に女性はメイクや髪型でも随分変わりますし…。
最近のメイクのテクニックはすごいから、素顔とまるで別人の人もいっぱいいますよね。つけまつげだのアイプチだのには対応できるのでしょうか?
それに、女装する男性やコスプレイヤーは?扮装している時にスマホが使えなかったら困りますよね!
考えれば考えるほど「???」が増えて眠れません。
そこで、発売から2ヶ月が経過した今、使用者の声も含めて調べてみました!
【1分で分かる顔認証の概要】
とりあえず、顔認証の仕組みを調べてみました。とは言え機械オンチの私ですから、細かいことはなしで大雑把な説明です…。
Appleでは顔認証のことをFace IDと呼んでいます。この仕組は生体認証システムの一つで、TrueDepth cameraという3万ものドットポイントで立体的に顔を測定、かつ2Dの画像と合わせて認識するそうです。
概要は下記の通り。
- 最初に顔を全方向にぐるっと回して2回スキャンして登録する
- 持ち上げたり、画面を覗き込むと認識し、スワイプでロック解除
- 髭を伸ばす・髪型を変える・帽子、スカーフ、メガネやサングラスなどの使用は問題なし
写真(2D)には騙されないが、双子には騙されることもある
顔認証で気になるのは、そっくりさんの場合はどうなるのか?という事ですよね。
上で説明したとおり、立体的に判断するので写真を前に置いても認識しませんが、一卵性双生児(三つ子・四つ子などにも…)には、けっこう騙されてしまうそうです!
海外ユーチューバーで、試してみた双子さんがいましたので参考に動画をご覧ください。
ちなみに、水中ではどうか試していた人もいましたが、そもそも水に濡れた状態ではスワイプできないという基本的な問題に引っかかって検証できなかったようです…。
他人でも誤認識してしまう例を発見!
まあ、顔認証で双子が同じと捉えられてしまうのは仕方がないですよね。万一相手が信用できないタイプだった場合、iPhone Xは諦めた方が良さそうです。
そっくりな兄弟がいる人も、ちょっと気をつけたほうが良いかもしれません。
では、「他人の空似」の場合はどうでしょう?
Appleによれば、Face IDが他人を同じ顔と認識する確率は100万分の1だとか。タッチIDの場合は5万分の1の確率で誤認識してしまうそうなので、20倍も精度が上がったことになります。
また、違う顔で認証しようとすると、5回でセキュリティ・ロックが掛かってしまうそうです。その際はパスコードを入れる必要がでてきます。
それなら安心できそう!…と思ったのも束の間、イギリスのタブロイド紙の記事で、夫婦間で誤認識されるというレアなケースを発見してしまいました!
奥さんのiPhone Xを使ってみたら…!
Husband claims he can open wife’s iPhone X with his own FACE despite 1 in a million recognition technology
出典:https://www.thesun.co.uk/tech/5301726/iphone-x-face-recognition-husband-open-wife-phone/
“夫が自分の顔で妻のiPhone Xを開けることを主張!百万分の一の確率にも関わらず”
本当なら、血縁関係になく、性別も違う2人の顔が同一視されてしまっている事になります。記事の概要は下記の通りです。
”マンチェスター近くのウィガンに住むフィルさん夫婦は、2人の子どもがスマホをイタズラしないよう、月額使用料70ポンド(約10,000円)のiPhone Xにアップグレード。Appleに聞いた時、「顔は一つしか認識しない」と説明を受けたので安心していたそうです。
ところが、フィルさんが奥さんのiPhone Xに自分の顔を映してみたら、難なくアンロック出来てしまいました!彼は「これではセキュリティが大丈夫なのか、不安だ」と語っています”
こちら↓の記事の一番上に、実際に行って見せている動画がありますので、興味のある方はご覧ください。動画の中でも2度ロック解除に成功(セキュリティ的には不成功ですが)していますので、嘘ではなさそうです。
「似た者夫婦」という言葉もありますし、「夫婦はだんだん似てくるもの」という話も聞きますが、血縁関係のある親子ならまだしも夫婦の顔を同一視するようでは、確かにちょっとセキュリティ面が気になります。
この奥さん、絶対に浮気など、旦那さんに後ろめたいことは出来ませんね(それはそれで良いことかもしれませんが…)。
それに、100万分の1の確率の相手が自分の配偶者というのは、ある意味、運命的なものも感じます!
顔認証は万全ではない!でも便利な機能
今回は、顔認証の微妙な精度についてご紹介しましたが、イギリスの記事のように他人の顔を誤認識してしまうのはかなりレアなケースなのではないでしょうか。
パスコードや指紋認証でも、100%完璧というセキュリティはありません。
顔認証もその認識にのっとって使うべきなのかもしれませんね。
せっかくの便利な機能ですから、iPhone Xを持っている方、これから購入する方は楽しく利用してくださいね!
私はまだまだ買えませんが…(苦笑)。