夏の『2日目のカレー』『作り置きみそ汁』は危険!
連日30℃超えの日が続く昨今、料理をするだけでも汗だくになりますよね。
でも、みんなが大好きなカレーや、食卓に欠かせない味噌汁は、夏の間ずっと作らないわけにもいきません。できれば一度に多く作って保存したいものです。
でも、気になるのが食中毒。朝作って夜まで、夜作って朝までと、ついついコンロの上に出しっぱなしにしていませんか?それ、ダメらしいですよ…!
気温30℃では、8時間で菌の数が危険レベルに到達!
8月16日放送の『林修のレッスン!今でしょ』で、カレーと味噌汁を30℃の環境下で保存するという実験をしていました。
すると、8時間後に菌の数が危険レベルに到達し、24時間後にはカレーの菌はありえないほど増殖していました!
いつも一晩とか一日置いたカレーや味噌汁を食べて「大丈夫」と豪語していたキムラ緑子さんも、これにはビックリ。ご本人やご家族は食あたりしてこなかったと訴えていましたが、専門家の先生も「個人差があるから…」と苦笑いしていました。
【まとめ(30℃以上の時)】
- 味噌汁は6時間後から危険レベル、8時間たったら絶対食べちゃダメ!
- カレーは8時間置いたら食べちゃダメ!
【間違いだらけの常識】
「いやいや、マメに火を入れてるから腐らないよ」
→食中毒の原因となるウェルシュ菌は、100℃で4時間加熱しても生きているんだとか!
「味見して、酸っぱくないか確認してる」
→ウェルシュ菌は味も臭いもないので、当てにならない
保存するには冷蔵・冷凍するしかない
常温が30℃を超えるこの時期は、作ったらできるだけ早く冷蔵庫に入れることが大切だそうです。基本的に、冷蔵庫では味噌汁もカレーも2〜3日大丈夫とのことですが、夏場は冷蔵庫の開け閉めが多いため、早めに食べたほうが良いそうです。
カレーは特に注意が必要です。ウェルシュ菌は40℃近辺で最も活発に増殖するそうですが、とろみがあるカレーは冷めにくく、温かいまま菌が増えてしまいます。
かき回しても、酸素に触れにくい点も良くないそうですよ。温めなおしたら、その40℃前後を何度も往復することになり、余計に危ないかもしれませんね!
早く冷蔵庫に入れたい!鍋ごと粗熱を取る方法は?
味噌汁は夏の常温では、冷ますのに50分ほどかかるとのこと。カレーはとろみがあるため、さらに冷めにくい特徴があります。
待ってる間に出かけたり、寝ちゃったりしたらアウトですね。すばやく冷ます方法はないのでしょうか?
早く粗熱を取って冷蔵庫に入れるためには、保存容器に小分けにすれば冷めやすく、収納も簡単です。とは言え、それも結構面倒なんですよね〜><。特にカレーは、洗い物が増えることを考えるだけでげんなりします。
そんな自分の心を読んだかのように、番組中で「食品保存アドバイザー(こんな資格があるんですね!)」の島本美由紀先生が急速冷却法を教えてくれました!
味噌汁なら2分で冷める方法
- フライパンに保冷剤または氷を敷き、その上に鍋を置きます
- 鍋の周囲に氷または保冷剤を入れ、水を入れる
※周りだけでなく、鍋の下に敷くのがコツだそうです
食べ終わったら、後片付けしながら行うのをクセにすると良いかもしれません。冷めにくいカレーはかき混ぜながら冷ますと良さそうです。
夏のカレーはトッピングスタイルがおすすめ
肉や野菜がルーに入っていると、より菌が増殖しやすく、食中毒の危険も増すそう。そこでおすすめなのが、ルーと具材を別に調理して食べる時に混ぜたり、トッピングしたりすることです。
お店のカレーみたいで、おしゃれですね!
【おまけ】醤油、七味唐辛子、味噌の保存方法
番組では調味料を風味良く保存するためのコツも紹介されていたので、ご紹介します。
- 醤油は開栓後、冷蔵庫で保管。ただし密閉タイプのボトルは常温保存OK
- 七味唐辛子は冷蔵庫で保管
- 味噌は冷凍庫へ。意外と固まらずに使える
出演者の人たちの保存方法はまちまちでしたが、私たちもそれぞれ適当に保存していたものってありますよね。
食中毒が怖い夏場は食品保存に気をつけて、安全に美味しく食べたいですね!