【ネイティブ英単語】意地悪な人がすること!?Gaslightingに注意!

Gaslightは「ガス燈」だけど…

ニュース記事で目にした単語です。

昨今のBlack Lives Matter(BLM)運動の中で、イギリスのある政治家が「BLM運動をする人たちに対して、自分の偏見から’Gaslight’している」と批判されていました。

英語のGaslightを和訳しようとすれば、「ガスの灯り=ガス燈」しか思い浮かびませんが、どういう意味だろう?と思って調べてみました!

Gaslightingは心理学用語

Image by Gerd Altmann from Pixabay

GaslightまたはGaslightingは、心理学では下記のように言われる行動だそうです。

「人をコントロールしたり傷つけたりするために、相手の認識や被害感情を当人に『自分が間違っているのでは…』と疑問を抱かせるよう操作すること」

たとえば、いじめっ子がいじめられた子に「いじめてないよ〜、ただ遊んでただけじゃん!」と言うようなことでしょうか。

夫婦間でも、DVのケースなどが思い当たりますね。毒親が子どもに対して行うこともあるでしょう。

上司のパワハラでもあり得ますね。

被害にあった人に「自分が悪いから、自分がいけないんだ」などと思わせるだけでなく、深刻なケースでは、相手の人格までも破壊してしまうこともあるそうです。

恐ろしくて卑劣な行為ですね…。

参照;https://www.vox.com/first-person/2018/12/19/18140830/gaslighting-relationships-politics-explained

具体的にはどういう行為?

’Psychology Today’というサイトによると、Gaslightingのサインには下記のようなものがあるそうです(サイトでは11個あげていますが、いくつか抜粋します)。

  1. 堂々と嘘をつく
  2. 相手の言うことを否定する
  3. 相手の大事なもの(子どもなど)など、アイデンティティの根幹に関わる部分を否定する
  4. 本人や周りの人に、「XXはおかしい」と言い聞かせる

これらが怖いのは、長期にわたってやられると、最初は「そんなことはない」と思っていても、だんだん相手の言うことを信じてしまうこと。

外面が良い人や社会的に信用がある人が行ったら、周りの人も信じてしまうことがありますよね。

起源はイギリス映画だった!

Trailer screenshot – Gaslight trailer, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1443660による

観たことはありませんが、’Gaslight(ガス燈)’は1940年にイギリスで作られたサスペンス映画のタイトルです。

1944年にはアメリカでリメイクされ、イングリッド・バーグマンがヒロインを演じてアカデミー主演女優賞を獲っています。

このストーリーは、夫が妻に対して、彼女の精神がおかしくなっていると思わせるマインドコントロールを行う内容だそう。

彼女はだんだん追い詰められていって…というパターン。

ラストはどうなるんでしょうね?クラシックの洋画専用チャンネルなどで放送することがあったら、ぜひ観てみたいです!

参照;Wikipedia

トランプ大統領が’Gaslightしている’ことで有名になった

Gaslightingは、Oxford Dictionaryが発表した「2018年、最も多く使われた単語」だったそうです(それを2020年に覚えた、のんきな私…^^;)。

なぜならアメリカのトランプ大統領の発言がそうだから、と非難する人が出て脚光を浴びたのだとか。

確かに、いつも自分を正当化しているあの人の言葉はGaslightingと言えそうです。

そういえば、やられたことある!でも自分もやってるかも…?

大統領の発言や、マインドコントロールするというほどではなくても、「そういえばあの人の行為はGaslightingだったかも…」と思うことがあるかもしれませんね。

私の場合、友人(もう絶縁しましたが)にそういう人がいました。

約束の時間に遅れても「ごめん」の一言もなく、「あなたが早く来いって言うから、前の予定を繰り上げて来なきゃいけなかった」と私が非難される始末。

他の人から絶縁されたり非難されたりするたび、「あの人、ヘンなのよ」と相手を非難。

他にもありますが、彼女の行動は逐一Gaslightingの内容に当てはまっており、今更ながら逃げて良かったと思いました…(^^:)。

でも、そこまででなくても、自分もやったことがあるかも?と不安にもなります。

うっかり相手を傷つけちゃっても、つい自己保身に走って「そんなこと言ってないよ!」と言っちゃったりしてないかな?

または、子どもに口答えされて、それが的を得ていることであっても「あんたが言うこと聞かないから悪いんでしょー!」的に逆ギレするとか…(←やってます!汗)。

人を非難するのは簡単だけど、我が身も省みて注意しないといけませんね!

嫌な目にあったら「あ〜、Gaslightingしてるね」って言ってやろう(笑)

今回は、英単語の勉強をしているつもりが、心理学についても軽く学んでしまいました(^^)!

嫌なことをして、さらにこちらが悪いかのように情報操作してくる人は、相手をコントロールしたい、優位に立ちたいという気持ちが強いんでしょうすね。

こんな人には、関わらないほうが賢明です。

今後、こういう人に会ったら「あなた、Gaslightingするタイプなんですね」と笑って、相手が「なんのこと?」と考えてる間に逃げちゃおうと思いました!